むしゅみの日記

日記  になるといいな。

フィクションと現実のはざま 3/12

本当になにもないな。

今日火曜日。

 

昨日書いてないっけ。

 

日曜日、なにしてたんだい?

 

覚えてないね。

つまらないじんせい

 

 

小説でも書くか。

 

空っぽだからさ、何も思いつかないんだ。

なにが?

暇だから小説でも書こうと思って、けど書いたことないし書き方も知らないや。

まずはプロットというか、どんな話を書くかじゃないかな。

そうだね。やっぱ呪術トリックとか、

叙述じゃなくて?

叙述?叙述かも。

//これ会話であって小説じゃない。会話劇というか、台本じゃないか?

//小説にも会話だけのパートがあるんじゃないか?とジョンは思った。

ジョンってだれ?

ジョン「俺だ、俺がジョン」

ジョンはもしかして3人目?

ジョン「3人目ってなんだ?俺は一人だ」

その小説を書こうとしていたのはジョン、君かい?

ジョン「俺だ、俺が小説を書こうとしてたジョンだ」

じゃあ、僕は?僕は一体なんだ

ジョン「君は地の文じゃないか?セリフにカギ括弧がついてないぞ」

確かに、じゃあここには君一人しかいないってわけ?独り言?

ジョン「そうだこれは独り言だ。ずっと一人でしゃべっている。と思う。確かに地の文の登場人物が会話するのはおかしい。もしかして君も俺の一部ってことかもしれない。なんというか、読者にやさしくないけいしきだな」

すると、部屋をノックする音が聞こえた。

こちらの返事を待たずノックの主はガチャリとドアノブを回し入ってきた。

よしえ「ジョン、さっきから一人で何をぶつぶつと言ってるの」

もうひとりの登場人物だ、これだちゃんとした会話ができる。

よしえ「部屋のかべが薄いこと知ってるでしょ?声が聞こえてきて不気味ったらありゃしない。一人で独り言なんてやめて」

ジョン「ごめんよ母さん。けど、独り言は一人でしかできないんだ、ここに母さんがいたら独り言ができなくなる」

よしえ「いいのよ、私はテレビの続きがみたいからすぐもどるわ。もしやめられないならもう少し小さな声で、布団を頭からかぶって喋ってなさい。」

よしえは、そのまま踵を返すと部屋から出ていった。

ジョン「うーん。せっかく二人になったのに、でていってしまった。このままではまた独り言を喋ってします」

ジョン、そうだ心の声を使うってのはどうだ?

ジョン「心の声?」

ジョン(こうか?こうやってカッコをカギカッコじゃなくて、弧を描く括弧にすれば迷惑をかけてないということか?)

いい感じ

ジョン(なるほどなそもそも括弧なんだから弧を描いて当然だよな弧で括るとかいて括弧だ)

けどこのまま心の声を垂れ流してても一向に物語ははじまらないぞ、たとえば目的とかないのか?それと障害さえあればドラマは生まれるはずだ。

ジョン(そうか?小説には物語がひつようなのか?そうじゃないだろう。物語はあくまで一つの要素に過ぎない。起承転結も序破急も必要ない。必要ないってのはまあないと小説じゃないとは言えないとい言うつもりでもないけどな。)

よくわからないよ。何言っているか。僕には。

ジョン(俺にもわからない。小説の定義すら知らずに小説を書こうとしていた自分が恥ずかしいよ。)

小説には明確な定義や形式はなく、作者が描きたい人間や社会を自由に散文で表現する文学形態である。ロマンス(空想物語)やノベル(比較的現実性のある物語)など、現代で一般的に小説と呼ばれるものは、フィクション(想像による創作・虚構)と総称され、あくまでも事実を書いていく「ノンフィクション」(伝記・ルポルタージュ)と区別している。

 

ほらウィキペディアを引用してきてやったぞ、どうやら明確な定義はないそうだ。自由で良いんだ。

ジョン(そうか、じゃあこれも小説でいいのか。フィクションということもあっている。)

小説だ。と言い張ることになんの問題もないけど、たとえばそれが評価される。とか人に読んでもらう。とかそういうもう一個先の目標を見据える場合。少しは面白く書く必要があるんじゃないか?

 

ジョン「それも一理ある。そうだな、先にAIにタイトルをつけてもらおう」